化学素材メーカーF社の技術センターでは、教育管理を行うシステムとしてSkillnote(スキルノート)を導入。
年間70回ほど開催している技術者向けの研修や勉強会に関して、受講履歴の記録や、受講対象者選定にSkillnoteを活用している。
従来は、ExcelやAccessのマクロを駆使して、教育訓練記録の管理を行っていたが、マクロの維持や更新が停滞し、また事務担当者が変わると引継ぎが難しいという課題を抱えていた。
Skillnoteの導入によって、技術センターの教育履歴を一元管理し、記録や集計の手間を削減。担当者が変わっても、容易に継続できる教育管理の仕組みを確立した。
化学素材メーカーF社の技術センターでは、様々な産業で利用される機能性材料の研究や開発を行っており、約400名の研究員や技術者が所属している。
同技術センターでは、主に若手から中堅の技術者を育成することを目的として、年間に70回程度の研修や勉強会を開催している。
技術者が研修や勉強会を受講した際の教育履歴は、ExcelやAccessのマクロを駆使して、教育訓練記録DBとして管理していた。
しかしながら、マクロを作成した担当者が他部門へ異動してしまったため、教育訓練記録の維持や更新に問題が生じていた。
また、ExcelやAccessのバージョンアップへの対応も問題になっており、教育管理の方法を刷新する必要性に迫られていた。
教育訓練記録DBは、その維持だけでなく、主に利用する事務スタッフにとっても決して操作しやすいものではなかった。 事務スタッフが引継ぎの度に、利用方法を覚えるのも大変であった。
受講履歴は年度単位や個人単位になっており、集計が手動で大変。 今回の研修を受講する対象者をリスト化するだけでも、過去5年分のExcelファイルを取り出して集計する必要があり、「まだ受講していない人は誰か」といった情報を得るのにも大きな労力がかかっていた。
Skillnoteを導入したことで、教育履歴の一元管理を実現し、記録や集計の手間を削減できた。 また、教育担当者が変わっても、誰でも容易に使えるため、困難なく継続可能な教育管理の仕組みが整った。
Skillnoteによって、教育体系と社員の研修受講状況が簡単に管理できるようになり、技術者育成のプラットフォームが構築できた。
今後は、システムによって削減できた管理工数を、教育を企画したり、教育内容をブラッシュアップするような前向きな取組みに当てていく。
また、技術教育を必要な人が、漏れなく、確実に受講できるようにしていく。
そして、体系的な基礎知識やスキルを身につけ、自ら課題を見つけ、それを解決できる実行力を有する技術者を育成していきたい。