首都圏約1,200万件の都市ガス供給インフラを支える東京ガスネットワーク、人材ポートフォリオの構築に向け「Skillnote」を導入

持続的な成長と安心・安全・信頼のブランド価値を守るための動的な人材ポートフォリオ構築を目指し、スキルデータを活用へ

 製造業のスキルマネジメントを牽引する株式会社Skillnote(本社 東京都千代田区、代表取締役 山川隆史、以下 Skillnote)は、東京ガスグループの東京ガスネットワーク株式会社(本社 東京都港区、代表取締役社長 社長執行役員 沢田聡、以下 東京ガスネットワーク)がクラウド型スキルマネジメントシステム「Skillnote」を導入したことを発表します。
今回の「Skillnote」導入は、社会インフラである都市ガスの安定供給を支える技術者のスキル管理体制の強化と、約3,700人の従業員が保有する30分野6,000項目に及ぶ専門スキルをデータベース化することによる動的な人材ポートフォリオの見える化を目指すものです。
【リリースサムネ】TOKYO GAS NETWORK
東京ガスネットワーク株式会社は、2021年設立、2022年に東京ガス株式会社から導管事業等を継承し、グループの都市ガス供給事業を担う会社です。首都圏を中心に1都6県、約1,200万件のお客様へ都市ガスを供給するガス導管の長さは、地球1.5周分(総延長約6万km)にも及びます。お客様にガスを安全・安定供給するため、ガス設備の建設・維持管理・運用などを主な業務としています。
「Skillnote」は、従業員の力量情報*を活用した計画的な人材育成と最適配置を実現するスキルマネジメントシステムです。従業員のスキル情報を軸に教育情報(OJTや研修の計画、履歴)および資格情報を連動させた一元管理により、組織的な人材戦略の策定と個人に最適化した育成計画の立案、進捗管理を実現します。

*「力量」とは、個々の業務に必要なスキル(技能)、知識、資格、経験等の能力のことを指す。

「Skillnote」導入の背景

 都市ガスは、一般家庭や飲食店、オフィスビルだけでなく、工場や発電所などの産業分野も支える重要な社会インフラです。東京ガスネットワーク株式会社では、都市ガスを安全に安定的に供給し続けるため、ガス導管の設計・建設から維持管理にかかわる、各専門分野のスキルを4段階に区分・体系化して管理してきました。これによって、ガスのプロフェッショナルの育成に励んできました。そして、この制度を支えてきたのが、20年以上前に自社開発した「SPMS」というスキル管理システムです。しかし近年、当システムには以下の課題が顕在化していました:
  • システムの老朽化とユーザビリティの問題:インターフェースの古さや操作性の悪さから、現場の入力負担が増大
  • オンプレミスサーバーの廃止:システム更新の必要性
  • データ分析機能の不足:従業員の高年齢化に伴う技術喪失リスクや部署ごとの保有スキルを視覚的に把握できない
今回の「Skillnote」導入はこれらの課題解決を目指すことに加え、同社の本格的な人的資本経営の確立に向けた流れとも機を一つにします。現在、同社では経営戦略と連動した人材戦略を展開するために、動的な人材ポートフォリオの見える化が進められています。その必要不可欠な要素が、従業員の保有するスキルデータの一元化と可視化です。「Skillnote」は、将来の人材戦略構築にも寄与するスキルデータベースとしての役割も期待されています。

「Skillnote」選定理由

 今回、「Skillnote」を選定した理由には、大きく3つのポイントがあげられます。

30分野6,000種類のスキル管理に対応した、現場の従業員と上長が使いやすいユーザーインターフェース

既存システムから膨大なスキルデータを移行でき、インフラの安定運営のために必要不可欠な粒度の細かいスキル管理にも対応している。また、既存システムとのギャップも少なく、視認性・操作性ともに良好なため、現場の従業員のスキルの入力や上長による確認もスムーズに行える。

動的な人材ポートフォリオの見える化に貢献する豊富なスキル分析機能

全従業員の年齢と保有スキルから将来失われるスキルを洗い出したり、部署ごとの保有スキルのバランスが一目で把握できたりするなど、分析機能が豊富なところにも魅力を感じた。これらは既存システムでは実現できなかったことであり、今後、中長期的な人材戦略をロジカルに立案し、動的な人材ポートフォリオの見える化に活用できると考えている。

専門性の高いSkillnote社員によるサポート

20年以上使ってきた既存システムからの移管には不安も感じたが、200社以上の導入をサポートしてきたSkillnoteの専門スタッフによる丁寧な説明により安心感を持って導入を進められた。

人事総務部 人材開発グループ 人材育成チーム 課長 大港 智之 様のコメント

「人材ポートフォリオの見える化」を実現するスキルデータベースとして期待

「弊社は人的資本経営の考えに基づき、経営戦略と連動した人材戦略を展開するべく、人材ポートフォリオの見える化に取り組んでいます。各業務分野において専門性の向上を推進し、生産性を最大限に高めることを目指しています。『Skillnote』は、このような経営戦略と連動した人材戦略を実現するスキルデータベースとして期待しています。」

従業員のスキルの入力・確認・評価にかかる作業が効率化できる

「人事総務部に異動する前は技術職場の管理者として既存システムを使っていましたが、入力作業にかかる負担には不満を持っていました。そこで、システムのリプレイスに当たっては『いまが変えられるチャンスなら変えよう』と思い切って決断しました。現場へのヒアリングは丁寧に行いましたが、現場からシステム変更への反対意見はなく、むしろ期待感すらあると感じました。今後は入力負担の軽減はもちろん、従業員のスキルの確認・評価にかかる作業を大きく効率化できるものと思っています。」

人事総務部 総務広報・渉外グループ 主任 西 泰憲 様のコメント

スキルの入力・確認が容易なユーザビリティの高さに魅力を感じる

「既存システムには、使用感やインターフェースに古さを感じていました。そうした折、オンプレミスサーバーが廃止されることになり、システムを刷新する必要性に迫られました。『Skillnote』はスキルの入力や確認が容易なユーザビリティの高さに魅力を感じました。また、導入に当たっては、人材管理や育成においてスキルデータを活用できることも考慮しました。」

クラウド型SaaSシステムとして厳格なセキュリティ基準をクリア

「自社システムからクラウド型SaaSシステムへの移管には、『厳格なセキュリティ基準をクリアできるか』『そもそも使いこなせるのか』といった不安もありました。しかし、セキュリティ基準については、弊社のIT部門の担当者がお墨付きを与えてくれました。また、『使いこなせるのか』という不安は、Skillnoteの営業担当者が丁寧に説明してくれたことで払拭されました。実際にデモ画面を見ることで直感的に操作できるイメージが湧き、『これなら自分たちでもできそうだ』と自信を持ちました。」

スキルマネジメントシステム「Skillnote」について

「Skillnote」は、製造業において従来Excel等で管理されてきたスキルマップ(力量管理表)を一元的に管理・運用することのできるクラウドサービスです。現場のスキル/教育データがクラウドに登録され見える化が進むことで、スキルデータを活用した計画的な人材育成・人材配置を実現し、技能伝承、多能工育成、即戦力化といったものづくり企業の人材管理に関する課題解決に貢献します。

東京ガスネットワーク株式会社について

会社名:東京ガスネットワーク株式会社
所在地:東京都港区海岸1-5-20
設 立:2021年4月1日
資本金:100億円
代表者:沢田 聡
事業内容:都市ガスの安定供給・保安を確保、普及拡大
HP:https://www.tokyo-gas.co.jp/network/

株式会社Skillnoteについて

「つくる人が、いきる世界へ」というビジョンのもとに、ものづくりにおける人の成長を科学し、ものづくりに関わる全ての人がいきいきと働く社会の実現を目指しています。
会社名:株式会社Skillnote
所在地:東京都千代田区神田錦町2-2-1 KANDA SQUARE
設立:2016年1月
資本金:9億2,476万円(資本準備金を含む)
代表者:山川 隆史
事業内容:製造業にフォーカスしたスキルマネジメントシステム「Skillnote」の提供
HP:https://skillnote.jp/
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